聴力測定技術講習会(一般)中編
認定言語聴覚士です🐳
前回、聴力測定技術講習会(一般)前編 についてお話しをました。
今回は、その続きである聴力測定技術講習会(一般)中編をお話ししていきますね
(前回、後編で終わりと書きましたが情報量が多いため、中編・後編に分けます)
日程は、前回お話ししたのですが1日~5日間何をするのか気になりますよね。
それを書いていきたいと思います。因みに、講師は全て日本聴覚医学会に属している耳鼻科のDrです。
1日目は、9時ちょうどから開始で、日本聴覚医学会の理事長の挨拶から始まり、今後の日程の概要説明(オリエンテーション)を10分間行います。
その後、各1時間の講義(座学)を行います。内容は医科の通りです。
9:10 ~10:10 聴器の解剖生理
10:20~11:20 音・オージオメーター
11:30~14:20 純音聴力検査
昼休憩
13:30~14:20 耳の疾患1(伝音難聴)
14:30~15:30 耳の疾患2(感音難聴)
15:40~16:40 自記オージオメトリー
2日目も同じく、1日中の座学です。
10:00~11:00 他覚的聴力検査
11:10~12:00 インピーダンスオージオメトリー
昼休み
13:00~13:50 耳音響放射検査
14:00~15:00 語音聴力検査
15:10~16:30 マスキング
かなり、マスキングに講義時間を使っていますね。マスキングを覚えるのが大変なので、仕方ないですね(^_^)
3日目は、実技(実習)になります。補助にRIONの社員さんがついてくれます。実習時間は午前は9:00~13:00まで、昼休みを挟んで午後は14:00~16:30までとなっています。
6人又は7人で1グループを作って、10グループに分かれます。また10グループを2つに分けて、5グループは午前中に気導・骨導測定検査を行い、残りの5グループは語音聴力検査・インピーダンスオージオメトリー検査組に分かれて実習を行います。
また午後は、午前中に気導・骨導聴力検査を行ったグループは、語音聴力検査・インピーダンスオージオメトリー検査を行い、語音聴力検査・インピーダンスオージオメトリー検査を実施します。
(オージオメーターは、RION社製オージオメーターAA-M1Cを使用しました。)
人数が多いので検査を省略して行いますが、受講者は必ず検査者と非検査者を両方行うので、ある意味気が抜けません(^_^)
まとめ(感想)
1~2日目の座学は、言語聴覚士養成校で習った座学の復習+αといった感じですね。看護師さんや臨床検査技師さんのための講義だと思います。
でも、マスキングは奥が深いですね。混乱しそうになりました(^_^)
3日目の実習については、受講者同士が話せるのでお互い情報交換を行うのですが、所属施設の検査測定機器の格差が現れてしまいますね。
A受講者の施設では、語音了解検査の操作はオージオメーターが自動的にレベル上げ純音聴力検査の記載を行う機能を搭載し、67-S語表のCDプレイヤー内臓のRION社製AA-H1を使っている所や、逆にB受講者(私)は、RION社製オージオメーターAA-77Aの古い機種。(手書きで行わないといけない。また、CDプレイヤーもオージオメーターに付けないと行けないので不便)を使っているところもあったりして、経済格差を感じる場となっています。
でも、検査は正確に測定できていることが重要なので、最新機種はうらやましいとは思いません(嘘)と自分を奮いたたせて、後編に続きます🐕